New【お客様の声】現場力と生産性の革新—DXが創る新しい価値。高知県の建匠様へインタビュー

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今回は、高知県で年間着工棟数No.1ビルダーの株式会社建匠 西村部長、上田様へインタビューをさせていただきました。

現場監督の課題

現場確認の頻度と負担:現場に足を運ぶ回数が多いことが現場監督の負担となっている
判断基準の曖昧さ:従来、現場美化の判断基準が不明確で、現場ごとの監督判断となっていた
若手スタッフの不安:経験が浅い監督はその場で解答が出せず持ち帰ってからの確認になる事が多い。その場で確認できたり、判断できる仕組みづくりが必要

監督業務の時間的制約:現場監督がデスクワークと現場管理を両立するために効率化を上げる必要がある

現状と効果

現場確認の効率化:「Log System」の導入によってリモートでどこでも現場を確認できるようになり、現
場訪問の頻度が減少
品質向上:「建匠ルール」を職人が見える形で共有することで、繰り返し学びやすくなり、意識が高まった結果、品質と作業スピードの両方が改善された
知識の共有促進と現場美化の向上:「Log Walk」の URL 共有機能を用いた情報共有で、良い施工方法が迅速に伝わり、施工の質が平準化。加えて美化の意識が高まり、清掃状況が改善された

精神的負担の軽減:リモートチェックにより第三者が工事の精度を確認してくれるため、監督の精神的・身
体的負担が減少した。

ーまず初めに、会社について教えてください。

○西村部長

高知県高知市を中心に、片道 1 時間程度の範囲を基本的な商圏エリアとしている地元密着型の会社です。
ブランドは「建匠」「桧家住宅」「ジャストホーム」の 3 つがあり、それぞれ特長があります。

「建匠」は、幅広いデザインから高性能住宅、「桧家住宅」は、全国展開している全館空調が特徴、「ジャストホーム」は企画型住宅でローコストを実現しています。お客様それぞれのご予算やご希望に応じて、幅広いラインナップからお選びいただけるようにしています。

そういった意味で、柔軟に対応できる会社だと思います。
年間の施工棟数は、現在おおよそ 130 棟ほどです。高知県内では年間棟数 1 位となっています。

 

ー普段の業務について教えてください。

○西村部長

私は入社して 14 年になります。もともとはトステムで高知県のアフターメンテナンスを担当しておりましたが、その経験を経て現在の会社に入社いたしました。社長とは兄弟の関係です。入社当初は施工管理を主に行っておりましたが、現在はどちらかというと管理業務に携わることが増えてきています。

○上田様
私は新卒で入社し、現在 3 年目を迎えています。入社してからの 1 年半は現場監督を経験させていただきました。
その後、「Log System」の導入に伴い、リモートでの品質管理を行うことが決まり、品質管理担当に就任しました。

現在は主に「Log Meet」を使用したリモートチェックや、360 度カメラを使用した「Log Walk」での進捗確認やサポートを行っています。品質管理に加え、現場美化や安全確認も担当しております。基本的にはオフィスに常駐して業務を行っています。

ーLog Systemの導入のきっかけは、どういった事でしょうか?

○西村部長

導入の目的としては、「品質向上と効率化の両立」になります。効率化に関して言えば、1 人の現場監督がより多くの物件を管理できるようにすることを目指しています。その結果、1 棟あたりの経費を抑えつつ、品質を向上させることが可能になります。

現場に足を運ぶ回数が多くなっていることが課題の一つで、その解決策を模索している中でログビルドに出会いました。現場に移動せずに、「進捗管理・品質管理・安全管理」が出来るサービスが他に無かった点、そして「ログシステム」が 360 度の VR 現場とオンライン立ち会いアプリを提供していたので、採用を決定しました。

ーLog Systemによって変わったことを教えてください。

品質管理については、いかがでしょうか?

○西村部長

職人の品質に関する知識や理解が確実に向上し、それに伴って作業スピードも格段に上がりました。

「ログシステム」の導入により、現場の状況が即座に確認できるようになり、従来は見えなかった部分が可視化されたことで、管理効率が飛躍的に向上しています。また、各現場で『建匠ルール』が徹底されるようになった点も非常に大きな成果といえるでしょう。さらに、スムーズにできている職人の手法や工夫が迅速に業者間で共有され、全体の作業品質が底上げされています。

職人にルールを伝えたとしても、実際に現場で実行に移すまでに難しさがあることもありますが、リモートチェック項目として設定しておけば確実に毎現場で確認が入るため、結果として理解が深まりやすくなります。万が一、何かを見逃しても、他の人が定期的にリモートチェック項目を確認する仕組みがあるため、自然と意識が向上する環境が整っています。

○上田様

品質管理について言えば、特に気密処理においては、大工さんの手法次第で結果が大きく異なります。例えば、気密測定で数値が低い場合、その原因を突き止めることが重要です。テープ処理の方法についても、数値が良い場合の大工さんが行っている手法や処理の流れも、「ログシステム」でしっかり確認できるようになり、時には『そんな方法があるんですね!』と気づくこともあるんです。

全ての施工手順が見える化されたことで、良い点や課題点が明確にわかるようになり、良い施工方法を業者全体で共有しやすくなりました。お願いした内容も、みんなが積極的に取り入れて真似してくれるようになり、結果として気密測定の数値も大きく改善されたのが実感できます。

安全美化については、いかがでしょうか?

○上田様

現場美化について、特に誰かから指示されたわけではないのですが、リモートチェックのタイミングに合わせて現場に目を向けるようになってから、皆さんの意識が大きく変わったと感じます。自分自身も現場を確認していて、清掃や整理整頓の精度が明らかに向上しているのがわかります。
具体的には、「ログウォーク」で撮影された 360 度画像を用いたリモートの安全パトロールを、1 つの現場につき2 回行っています。さらに、「ログシステム」の導入により、現場美化の取り組みが評価基準にも反映され、大工さんの坪単価に影響を与える仕組みを作成しました。このような取り組みが定着することで、撮影する回数や質が向上し、現場の清潔さも以前とは大きく異なります。工期に関しても、皆さんが意識して早めに終わらせる動きが見られるようになりました。
現場美化に取り組み始めてから 1 年ほど経ちますが、本当に実施して良かったと思います。

ー職人とのやりとりは、変化ありましたか?

○西村部長

お施主様に撮影した写真を送るようにしている事。また、撮影の曜日はあらかじめ決めているので、その点も大きいと思います。

ルーティン化されていることが、現場美化に寄与しているのではないでしょうか。もし工務部が担当していたとしたら、訪れるタイミングがバラバラになりがちで、「工務が来るから現場を綺麗にしよう」とはなりにくいかもしれません。

「何曜日と何曜日に写真を撮影しましょう」と決まっているため、その前に片付けておこうという意識が自然と生まれているようです。また、現場美化の取り組みを坪単価に反映させたことで、その効果がさらに強まったのではないかと思います。

ー従来行っていた安全美化について

○西村部長

以前は、現場の清掃状況を基にして坪単価を調整していましたが、その判断基準は少し曖昧で、現場監督のスキルによって実施することが多かったのです。しかし、「ログシステム」を導入したことで、この基準が明確になり、デジタル技術を活用して清掃の状況を数値化できるようになりました。

具体的には、『この程度の清掃状況であれば、坪単価がこれだけ上がる』という形で評価できるようになり、現場監督が感覚で判断することなく、統一された基準に基づいた評価が可能となりまし
た。

ー『現場管理の DX 化』に向けた会社や事業の方向性があれば教えてください。

○西村部長

一人あたりの工務の年間管理棟数を平均 48 棟にすることです。

ーLog System によって変わったことを教えてください。

○上田様

働き方の面でも大きな変化がありました。以前は現場に出向くことが多く、打ち合わせや作業に追われていましたが、今では休みを確保することが格段に楽になり、残業時間も減りました。特に日曜日はきちんと休めるようになったのが嬉しいです。さらに、今後ライフステージが変わって産休・育休などを取った後でも、自宅でできる仕事が増えたため、仕事を続けやすくなりました。自宅でもできる業務があるのは、本当に助かりますね。

○西村部長

若手スタッフにとっても安心感が増したと思います。1 年目は先輩と同行しますが、2 年目以降は自分で聞き取りをし、ずれなく先輩に伝えたり、解決しなければならない場面が増えてきます。そこで、リモートチェックで第三者の目による確認が入ることで、監督の負担が大きく減り、より冷静な判断ができるようになります。さらに、会社としてもリスク回避の面で大きなメリットがあります。建築業界では、現場監督が多くの業務を抱えていますが、リモートによるサポートがあることでその負担が軽減され、結果としてプロジェクト全体の進行がスムーズになっています。

ー会社だけじゃなく、協力業者や施工に関わるすべての関係者で DX によるナレッジ化が進んだという事ですね。

○上田様

そうですね。リモートチェックを通じて、現場の知識が一気に拡大したと感じています。これまで現場監督は個々の経験に頼るこが多く、優れた施工技術や方法がチーム内に共有されにくい傾向がありました。しかし、現在は「ログウォーク」を活用することで、現場で見つけた良い事例が即座に全員に広まり、全体レベルが日々向上しています。こうした瞬間に、現場全体が一つのチームとして動いていることを強く実感します。

○西村部長

これまでの建築業界では、優れた技術や施工方法は職人や現場監督の“腕”に依存していましたが、「ログウォーク」を導入したことで、その知識が組織全体に流れ込むようになりました。棟梁たちが見事に仕上げた現場状況は、「ログシステム」を通じて瞬時にチームで確認可能です。結果として、これまで個々のノウハウがオープンに共有され、全体の技術レベルが一段と引き上げられているのです。例えば、職人の細かな技術や仕上げの工夫が「ログシステム」を通じてリアルに伝わり、チーム全体でその手法を学ぶ姿が見られるようになりました。以前ならば、現場監督が直接訪れて初めて確認できたような情報が、今では事務所のデスクからでも把握でき、指示を出せるようになっています。このスピード感と精度の高さは、まさにデジタル時代の建築業の新しいスタンダードだと言えるでしょう。さらに、デスクワーク担当のスタッフが迅速に VR 映像を準備し、現場に即座にフィードバックすることで、これまでの『現場待ち』が大幅に解消されました。これにより、職人たちも自分の技術を磨き、より高い品質を目指すモチベーションが自然と高まっていると思いますね。

ー上田さんのように、リモートチェックをする担当の方へ、アドバイスやエールをください。

○上田様

そうですね、業者さんと話すのは好きなので、現場監督をしていた時はエリア別に決まった大工さんと関わっていたんですが、今はいろんな業者さんと関われるので、その点では楽しいなと思っています。それに、リモートチェックを通じて、全然わからなかったことがすごく解決したんです。1 つわかると、いろんなことが繋がってきて、順番に徐々に知識が増えてきています。そういう意味でも、すごくためになったなと思います。

ーlog buildからのサポートはいかがですか?

○西村部長

いや、もうサポートが素晴らしいなと思っています。DX 化って言葉で言うより、本当に難しい。最初は全然進まなかったですからね、本当に。ちゃんと丁寧に、こちらができるようにしっかりサポートしてくれている感じがものすごくありました。今も助かっています。割と前向きな言葉もかけてくれる。内心では「なかなか進まないなぁ」と思っていることもあったと思いますけどね(笑)。

ー最後にどのような人、または会社にこのサービスを紹介したいですか?こういうことに悩んでる会社は絶対これやられた方がいいよということも含めて。

○西村部長

このサービスは特に、人材育成に課題を抱えている企業には大きな助けになると思います。社員教育と業者教育の両方が効率よく進み、人が育つスピードが格段に上がるからです。ただ、一つ注意したいのは、すべての準備が整うのを待ってから導入しようとすると、導入のハードルが高くなりがちです。現場のスタッフ全員が通常業務をこなしながら新しい体制を整えるのは、実際かなり難しいんですよね。だからこそ、導入初期には専任の担当者を任命することが成功のカギだと考えます。現場の最前線にいるスタッフ全員で動こうとすると、どうしても下のレベルでは対応しきれない部分が出てきますし、結果的に改善スピードが落ちてしまいます。上田のように前向きに取り組んでくれる専任者がいると進捗がスムーズになります。しかし、他の業務と兼務させると状況が大きく変わってしまいます。やはり、DX 推進には専任の担当者が必要だと強く感じます。私が経営者に伝えたいのは、導入時に log build から『専任担当をつけないとうまくいきません!』と明確にアドバイスを受けるべきだなと感じます。その上で、専任のプロジェクトチームを立ち上げ、経営層が率先して推進していくことで、半年から 1 年かけて確実に DX 化を進めていく必要があります。この期間を“投資期間”としてしっかりと見据えることで、最終的には確かな成果が得られるはずです。準備が整えば、DX の基盤ができ、組織全体が次のステージへと進化するでしょう。今後の成長を見据えて、本気で取り組む価値があると自信を持ってお勧めします。

ー西村部長、上田様、ありがとうございました!
これからもよろしくお願いいたします!

 

ー上田様の業務の様子

真撃な想いと、技術力への誇り。 全ては・・・ご家族の未来のために。

建匠はご家族の安心・快適な暮らしのために これからも不断の努力を 積み重ねていくことを誓います

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